【最新版2020年】韓国映画”極私的”おすすめ人気ランキング30

毎年多くの名作を世に送り出し続けている韓国映画。最近では国際的な映画賞にも名を連ねる機会もますます増え、日本での人気はもちろんのこと世界的に高い評価を受ける作品をたくさん輩出しています。

そんな名作ぞろいの韓国映画ですが、あまりに作品数が多すぎてどれを見ればいいのかわからないという人も多いのではないでしょうか?そんなみなさんのために、たくさんの韓国映画を見てきた筆者だからこそおすすめしたい“極私的”韓国映画トップ30をご紹介します!

韓国映画”極私的”おすすめベスト30

30位 チルソクの夏
29位 ハナ 奇跡の46日間
28位 国家代表!?
27位 マイ・ブラザー
26位 サマリア
25位 オールド・ボーイ
24位 八月のクリスマス
23位 怪しい彼女
22位 家紋の栄光
21位 殺人者の記憶法
20位 バンジージャンプする
19位 オーバーザレインボー
18位 建築学概論
17位 イルマーレ
16位 JSA
15位 春夏秋冬そして春
14位 シュリ
13位 チェイサー
12位 友へ チング
11位 ラブストーリー
10位 哭声/コクソン
9位 工作 黒金星と呼ばれた男
8位 トンマッコルへようこそ
7位 ウンギョ 青い蜜
6位 サニー 永遠の仲間たち
5位 麻薬王
4位 ペパーミント・キャンディー 
3位 アタック・ザ・ガス・ステーション!
2位 悪い男
1位 猟奇的な彼女

韓国映画おすすめランキング30位~21位

それでは30位から順に見ていきましょう。
21位までの中でまずおすすめしたいのが、29位の『ハナ 奇跡の46日間』です。日本で1991年に日本で行われた世界卓球選手権大会において、なんとチーム結成46日間で見事優勝を収めた朝鮮半島南北統一チーム「コリア」。その奇跡の実話を忠実に映画化。
韓国側のエース的卓球選手には、数々のドラマに主演し日本でも人気の高いアクション女優、ハ・ジウォン。また、北朝鮮側の代表選手をハリウッド映画にも多数出演する実力派女優、ペ・ドゥナが熱演しています。度々対立しながらも国境を越えて卓球で生まれた友情。その強い絆を感じられる感動作です。

同じくスポーツにまつわる実話を基にした作品でありながら、続く28位の『国家代表!?』はユーモアあふれる青春コメディ映画です。冬季オリンピックの誘致ために急ごしらえで結成されたスキージャンプの韓国代表チームが、ほぼ未経験ながらも長野オリンピックへの出場権を獲得し、金メダルを目指して奮闘するというストーリー。
監督には日本の同名コミックを映画化した大ヒットラブコメディ映画『カンナさん大成功です!』のキム・ヨンファが担当。チームのキャプテン役を演技派俳優のハ・ジョンウがコミカルながらも切ない役どころを見事に演じ切りました。2009年に公開されるや否や話題を呼び、約850万人を動員する大ヒット作品となっています。

そして25位の『オールド・ボーイ』も見逃せない一本です。日本の同名漫画を原作にした、パク・チャヌク監督による復讐三部作の中の1作品。韓国国内のみならず世界的にも高い評価を受けており、2004年にはカンヌ国際映画祭で審査員特別グランプリを受賞し、韓国映画の凄さを世界に見せつけました。
平凡な主人公が理由も知らぬまま何者かに拉致され、なんと15年間に渡って監禁。ある日突然解放され、5日間で監禁された理由を探れと命じられるのですが…。2013年にはハリウッドでも映画化された、観客の想像を超えるアクションサスペンス映画です。

世代を問わずみんなで楽しみたいなら、23位の『怪しい彼女』がおすすめ。70歳の老女がふと立ち寄った写真館で自分の遺影を撮影したことから、なぜか20歳の頃の身体に戻ってしまうという、笑って泣けるちょっと不思議なハートフルコメディ。
「70歳の心を持つハタチ」という難しい主人公を演じたのは、子役時代から演技派として名を馳せてきたシム・ウンギョン。劇中では透明感のある歌声も披露し、頑固で口が悪いけれどキュートなヒロインを魅力的に演じています。
この作品は日本でも2013年に多部未華子主演で映画化。中国やベトナム、さらにはハリウッドでのリメイクも決まるなど、世界中から注目を集め続ける作品となりました。

さらに21位の『殺人者の記憶法』もおすすめしておきましょう。韓国で公開されるとすぐに話題になり、初登場で1位を獲得した作品。アルツハイマー病の元連続殺人犯を主人公に据えた、一風変わったクライムスリラーです。偶然出会った新たな連続殺人犯から娘を守るべく、曖昧な記憶と戦いながらもたった一人で立ち向かっていくというストーリー。
同名の原作小説は韓国文学界に旋風を巻き起こしたベストセラーとなった作品。主演には数々の映画で幅広い役をこなし「カメレオン俳優」とも呼ばれている実力派、ソル・ギョング。また、主人公の愛娘役を演じる日本でも人気のガールズグループ・AOAのキム・ソリョンのフレッシュな演技にも注目です。

韓国映画おすすめランキング20位~11位

つづけて20位から11位のおすすめ作品も見ていきましょう。
まずご紹介する18位の『建築学概論』は、初恋を繊細に描いた誰もが共感できる珠玉のピュアラブストーリー。公開されるとすぐに口コミで人気が広がり、観客動員数は400万人を突破。韓国の恋愛映画の興行成績を塗り替えたるほどの大ヒットとなった作品です。
初恋から15年後、建築家となった主人公のもとに突如初恋相手の女性が現れ、家の設計を任されます。過去と現在を織り交ぜながら恋愛のときめきを描き出しています。初恋相手のヒロインを演じたペ・スジはこの作品で高い評価を受け、韓国の総合芸術賞である百想芸術大賞で新人女優賞を受賞。「国民の初恋」と呼ばれ、その後も映画やドラマに次々主演しています。

17位は『イルマーレ』。舞台は海辺に立つ一軒家・イルマーレ。主人公の女性が書いた次の住人宛の手紙が時を超え、2年前の住人に届くことをきっかけにイルマーレの郵便受けを介した文通がスタート。2年の時を超えて育まれる男女の愛の物語です。
美しい映像と独特の空気感が人気を呼び、韓国ではこれを見れば恋愛が成就する「幸運のデート・ムービー」としても話題に。主演は『猟奇的な彼女』のチョン・ジヒョン、そして韓国歴代3位の観客動員数を誇る『神と共に』でも話題になったイ・ジョンジェがフレッシュな演技を見せました。2006年にはハリウッドでキアヌ・リーブスとサンドラ・ブロック主演でリメイクされ、『スピード』以来の共演と話題を呼びました。
(だいぶどうでもいい話ですが、留学中に釣りに行ったところがたまたまこの一軒家があったロケ地でした。近くのお店にたしかイ・ジョンジェの写真がありました)

続く16位は、南北を分ける38度線上の共同警備区域(JSA)を舞台にした映画『JSA』です。そこで起こった射殺事件に隠された予想外の真実、そして韓国と北朝鮮の兵士の間で育まれる友情や複雑な人間模様を描くヒューマンドラマ。
監督は25位でもご紹介した『オールド・ボーイ』のパク・チャヌク。主演のイ・ビョンホンをはじめ、ソン・ガンホやシン・ハギュンなど、世界的にも評価の高い実力派俳優たちが多数出演し、演技に厚みを加えています。当時の韓国での歴代興行収入を塗り替え1位となりました。

そんな『JSA』に塗り替えられるまで歴代興行収入1位だった作品が、14位でおすすめしたい『シュリ』。韓国秘密諜報員と韓国にスパイとして潜入した北朝鮮の女性工作員の恋愛を描くアクションラブロマンスです。
韓国ではあの『タイタニック』の記録を超える異例の大ヒットとなり、日本でもこの作品をきっかけに韓国映画を見るようになったという人が増加。一大ブームを巻き起こしました。

13位の『チェイサー』は韓国で実際に起こった「ユ・ヨンチョル連続殺人事件」を基にしたクライムサスペンス。10か月で21人も殺害したシリアルキラーと犯人を単独で追い続ける元刑事の追走劇を、ヒリヒリとした緊張感とリアリティあるアクションで描いています。
監督はこの作品が長編初挑戦となったナ・ホンジンが担当。狂気の殺人鬼役をハ・ジョンウ、元刑事役をキム・ユンソクと韓国の実力派俳優コンビが演じ、韓国のアカデミー賞ともいえる大鐘賞では主要6部門と大賞を受賞。カンヌ国際映画祭の特別招待作品にも選ばれています。

そして12位は『友へ チング』。釜山の田舎町を舞台に幼なじみの親友4人の壮絶な人生を描いたヒューマンドラマです。仲良しの同級生だった4人がある事件を起こしたことをきっかけに退学処分となり、2人が裏社会へと足を踏み入れてしまうのですが…。
脚本・監督を担当したクァク・キョンデクの実体験を基に作られたというこの作品は、『シュリ』・『JSA』が持っていた興行記録をすぐに塗り替えたことでも話題に。2009年には映画を原作としたテレビドラマ『チング~愛と友情の絆~』が、さらに2013年には続編の『友へ チング2』が制作されるなど、根強い人気を集めた作品です。

韓国映画おすすめランキング10位~1位

それではいよいよ、10位~1位のおすすめ作品をご紹介していきます!
サスペンス映画やホラー映画がお好きな方にぜひ見ていただきたいのが、10位の『哭声/コクソン』。とある村で突如起こった連続殺人事件が引き金となり、次々と不可思議なことが起こり始めます。村に住み着いたよそ者を疑いながらも、徐々に追い詰められていく村人たちの姿をリアルに描写した異色のサスペンスホラーです。
山中に住み着く謎の日本人役をベテラン俳優・國村隼が怪演。青龍映画賞では外国人で初めての男優助演賞と人気スター賞をダブルで受賞するという快挙を成し遂げました。また、韓国国内でも大ヒットし、700万人に迫る観客動員数を記録しています。

8位『トンマッコルへようこそ』は、公開された2005年に800万人を動員し、その年の最多観客動員数を記録した大ヒット作。舞台は同じ民族同士が争い合っていた1950年代はじめの朝鮮戦争。韓国の人里離れた場所にある平和な村・トンマッコルに偶然迷い込んだ韓国人兵士、アメリカ人兵士、そして北朝鮮人兵士が交流し、村を救うために団結していくという、心温まる中にも戦争の悲惨さを描く物語。
メガホンを取ったのは、この作品が長編映画初監督となるパク・クァンヒョン。劇中の音楽を、世界的評価も高い久石譲が担当しました。

そして7位の『ウンギョ 青い蜜』は、パク・ボムシンによる同名小説を映画化した作品。初老の男性詩人と偶然出会った女子高生の純愛を描いた、禁断のラブストーリーです。
少女に翻弄される老詩人役には映画『殺人の追憶』などのヒット作に出演する演技派俳優のパク・ヘイルが特殊メイクをまとって挑戦。また、少女・ウンギョ役を演じるのは、日本でも大ヒットしたドラマ『トッケビ~君がくれた愛しい日々~』でヒロインを務め人気を集めた若手女優、キム・ゴウン。本作がデビュー作にも関わらず大胆なフルヌードシーンに挑み、青龍映画賞や大鐘賞など韓国国内の数々の映画賞で新人女優賞を受賞しています。

つづく6位の『サニー 永遠の仲間たち』は、高校時代に「サニー」という仲良しグループを組んでいた7人の女性たちが、40代となりとあるきっかけから再び仲間探しをするという笑いあり涙ありのハートフルヒューマンコメディ。80年代にヒットした懐かしの音楽がふんだんに使用され物語を盛り上げています。
監督はデビュー作『過速スキャンダル』が800万人を超える観客を動員し大ヒットさせた、カン・ヒョンチョルが担当。今作でも700万人以上を動員し、韓国のヒットメーカーへと一躍躍り出ました。この作品は日本でも人気を集め、2018年に大根仁監督、篠原涼子主演で『SUNNY 強い気持ち・強い愛』としてリメイクされました。

さあ、2位は『悪い男』。世界的評価の高い鬼才、キム・ギドクが監督・脚本を務めた異色のラブストーリーです。ある日、街で見かけた女子大生に惹かれた寡黙なヤクザ、ハンギ。声を掛けたものの侮辱されるが、策略を立て彼女を売春宿に売り飛ばすことに成功するのですが…。
2001年に公開されるや否や「最悪の純愛」と韓国でも問題作として扱われたものの、韓国国内や日本で数々の映画賞を総なめに。翌年のベルリン国際映画祭コンペティション部門にも出品されるなど、世界中の観客に衝撃を与えました。

そして、“極私的”おすすめ韓国映画のトップとしてご紹介したいのが1位の『猟奇的な彼女』です。韓国ではもちろん日本でも空前の猟奇ブームを巻き起こした作品。平凡に暮らす主人公の男子大学生が、ひょんなことから知り合った美貌を持ちながらも凶暴な性格のヒロインに振り回される姿を描いた痛快ラブコメディです。
主人公の大学生役には、現在は俳優としてだけでなく、バラエティタレントや歌手などマルチで活躍しているチャ・テヒョン。変わり者の彼女役にはドラマや映画に多数主演し、17位の『イルマーレ』でもご紹介したチョン・ジヒョンが担当。公開後にはハリウッドでのリメイク(邦題『猟奇的な彼女 in NY』)や、チャ・テヒョンが出演した続編『もっと猟奇的な彼女』(韓国・中国合同作品)、また韓国や日本でのドラマ化など、国を超えて根強い人気を誇る作品です。

追記

ランキング作成後に観てしまったのでベスト30に入れられなかったのですが、最近観た「パラサイト 半地下の家族」(原題:寄生虫)もオススメです。カンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞した同作ですが、文芸作品的に観ることもできれば、普通にエンタメとして楽しむことができる。韓国映画の底力を感じるような作品でした。日本で言ったら「万引き家族」が最後までハラハラドキドキ楽しめるようにできてるようなイメージで、ちょっと日本映画では考えられないですよね。それにしてもこんな「半地下」なんていう文化があるならもっと早く誰かが映画のテーマとして使えば良かったのにと思いました。トイレ(下水)より低いところで暮らさなければいけない主人公たち。そして坂道を登ったところにある高級住宅街に住んでいる金持ち。分かりやすい縦軸が作品を貫いていて面白さに寄与しています。


ただストーリーとしてはちょっとリアリティーがないギリギリのところまで行っていると個人的には感じました。話の面白さと引き換えに嘘を付いているという感じでしょうか。作り手側が魂を売ったというか。そういう意味ではあまり好きな作品ではないのでランキングに入れるとしても20位台でしょうか。

最後に

韓国映画好きの筆者が選んだ”極私的”韓国映画トップ30をご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
みなさんにおすすめしたい韓国映画は実はまだまだたくさんあるのですが、このランキングがこれからの鑑賞の参考になれば幸いです。粒ぞろいの韓国映画の奥深い世界を一緒に楽しんでいただければ幸いです。