みなぎる緊張感  38度線を描いた韓国映画まとめ

JSA

【あらすじ】韓国と北朝鮮の境界線にある共同警備区域(JSA)。ある日、この共同警備区域で北朝鮮警戒所兵チョン・ウジンが殺害される事件が起きる。事件の捜査をスイス軍女性将校ソフィアがすることになった。緊張感が高まる中、ソフィアは両国の兵士から事情聴取をする。だが、双方は全く正反対の主張をするのであった。ソフィアはこの事件の捜査に対する戸惑いばかりが増え、解決の糸口が見い出せないでいた。

プンサンケ 豊山犬

韓国の鬼才キム・ギドクが脚本の作品。正体不明の運び屋が脱北女性に心惹かれる葛藤を描く。運び屋役のユン・ゲサンはセリフなしという難役を見事にこなしている。

【あらすじ】38度線を行き来する正体不明の運び屋の男がいた。その男はピョンヤンとソウルを3時間以内で、頼まれた物を運ぶという離れ業をやってのけていた。離散家族に向けた手紙やビデオレターなど、危険をおかしてこの男は何でも運んでいた。この男は北朝鮮のタバコ「豊山犬」を吸っていたので“プンサンケ”と言われている。ある日、プンサンケは北朝鮮の元高官の恋人イノクを連れてきてほしいという依頼を受けた。受けた依頼は何でもこなすイノクは北朝鮮へ行きイノクを韓国へ連れてくる。だが、この依頼をしたのは韓国諜報員であった。イノクは諜報員によって拘束され拷問を受ける。

シュリ

韓国の情報機関員と、北朝鮮のスナイパーとの悲しい恋を描く。ハン・ソッキュ、チェ・ミンシク、ソン・ガンホらが出演している。韓流映画ブームの火付け役となった、エポックメイキング的な作品で韓国映画史に残る傑作。当時の韓国映画はハリウッド映画に大きく見劣りする中で、南北対決の壮絶なアクションシーンも高く評価された。観客動員数は621万人で一種の社会現象を巻き起こした。日本では、1999年秋の東京国際映画祭にて上映されたのち、2000年1月に公開され18億円の興行収入をあげる大ヒットとなった。

【あらすじ】韓国の情報機関員であるユ・ジュンウォンは、婚約者のイ・ミョンヒョンとまもなく結婚をする予定だ。情報機関では、北朝鮮工作員のテロ活動を追っていた。そんな中、武器密売商のボスであるイム・ボンジュがスナイパーによって狙撃される。ジュンウォンは、この仕業は北朝鮮工作員イ・バンヒによるものと睨む。バンヒは時限爆弾ctxを盗む計画をしていることが分かる。

韓半島

日韓軍事衝突の危機を描くサスペンス。『シルミド/SILMIDO』のカン・ウソク監督が南北統一を巡る謀略をスリリングに演出した。アン・ソンギ主演のヒット作。

【あらすじ】朝鮮半島を結ぶ京義線鉄道完全開通式が行われようとしていた。今まさに南北の統一が行われようとしている。日本は、1907年の大韓帝国との条約があるとして開通式を妨害しようと試みる。大韓民国政府はこれに対して戒厳令を発する。国璽発掘真相究明委員会は日本の圧力をかわす知恵をチェ・ミンジェ博士に頼る。ミンジェ博士は日本に国璽(皇帝が使用する印鑑)を渡せば、日本からの圧力をかわすことが出来ると主張する。だが、書記官のイ・サンヒョンは日本に国璽を差し出すことを良く思っていなかった。

シルミド

1971年、韓国政府が極秘裏に進めていた金日成暗殺計画をモチーフにした実話のストーリー。“シルミド”と呼ばれる無人島に集められた部隊の悲惨な姿が描かれている。韓国での公開直後から「歴史の事実が明かされた」と話題を呼び、1000万人以上の観客動員数を記録したヒット作となった。韓国空軍兵役を演じたホ・ジュノは、この作品で第41回大鐘賞最優秀助演男優賞を受賞。部隊班長役で出演したソル・ギョングの熱演が光る。

【あらすじ】“シルミド”と呼ばれる無人島があった。そこに、死刑囚など重い罪を犯した31人の男が集められた。彼らに下された命令は、北朝鮮の最高指導者金日成を暗殺することだ。任務を達成するために、3年間に及ぶ厳しい訓練が続いた。あまりの厳しさ故、死傷者がでたほどだ。その後、生きた『殺人兵器』として男たちは生まれ変わる。いよいよ北朝鮮に潜入する時がやって来る。だが、時の政権が南北融和ムードへと舵を切ってしまう。そのため、韓国政府が極秘裏に進めていた暗殺計画を実行する必要がなくなったのである。非情にも彼らに作戦中止が伝えられる。しかも、韓国政府は部隊の抹殺を実行してくるのであった。

トンマッコルへようこそ

2005年度に公開された映画で、観客動員数800万人を記録した作品。同年度のナンバーワン映画に輝いたヒット作だ。パク・クァンヒョン監督が米軍、韓国軍、北朝鮮軍兵士が架空の村で心を通わせていく様子を描く。音楽を久石譲が担当している点にも注目して頂きたい。カン・ヘジョン、チョン・ジェジン、チョ・ドッキョン、クォン・オミンら実力派俳優陣が出演し作品を盛り上げている。

【あらすじ】1950年11月、朝鮮戦争は激しさを増していた。山の中にある小さな村“トンマッコル”は、外で戦争が起きていることも知らず、平和に暮らしていた。ある日、アメリカ軍のスミスパイロットが操縦する戦闘機が村に墜落する。村の人々は、初めて見る外国人に驚く。怪我をしたスミスの手当をする村人たち。そこへ墜落した戦闘機を追って、北朝鮮兵士リュ・スファがトンマッコルの村へやってくる。更に、韓国軍兵士ピョ・ピョンチョルが道に迷い村へ迷い込む。偶然にも敵対する兵士が鉢合わせしてしまう。お互いに銃を向き合い、一触即発の事態となる。だが、村の人たちは何をしているのかさっぱり分からない様子だ。だが、村人たちの純粋な心によって三人の兵士は打ち解けていく。その頃、スミスパイロットを探す連合軍がトンマッコルを空爆しようとしていた。

大韓民国1%

故チョ・ミョンナム監督の遺作となった作品。1%しか入隊できない海兵隊特殊捜索隊に配属された女性の奮闘ぶりを描く。スクリーンデビューとなる女優イ・アイが主役を務めている。

【あらすじ】韓国軍海兵隊のわずか1%しか入隊できないと言われている部隊に海兵隊特殊捜索隊がある。男性でもついていくことが厳しい訓練の捜索隊に女副士官のイ・ユミが入隊する。ユミは特殊捜索隊に入隊することが夢であった。意気揚々と部隊に行くユミであったが、上官から「男と女が平等であることはありえない」というきつい一言を言われてしまう。自分の命令だけに従い余計なことは考えるなとまで言われるのであった。海兵隊特殊捜索隊は、女は低く見られるという男女差別が残っている世界であった。

GP506

【あらすじ】北緯38度線には最前方境界警戒所「GP(Guard Post)」がある。この日は暴雨で一人の兵士が暴れ出す。施設内にいた20名を抹殺したのであった。捜索隊のノ捜査官は参謀総長の息子の捜索をしていた。嵐の中、息子らしき人をノ捜査官は発見するのだが・・・。

京義線 レイルウェイ・ラブ

【あらすじ】地下鉄運転手の仕事を毎日、誠実にこなしているマンス。ある日、マンスが運転する列車に一人の女性が飛び込み自殺をする。マンスは女性を弾いてしまった罪悪感に悩むようになってしまう。その後、マンスは休暇を取り京義線の最終列車に乗る。最終列車には先輩との不倫関係に悩んでいるドイツ語非常勤講師イ・ハンナが乗っていた、。二人は偶然に出会い心を通わせていく。

戦火の中へ

BIGBANGのT.O.Pの本格的映画デビュー作品。朝鮮戦争で集められた、夢と希望を抱いた71人の学徒兵の感動の実話。ヒット映画『私の頭の中の消しゴム』のイ・ジェハン監督による戦争アクション大作。

【あらすじ】1950年、朝鮮戦争の最中、韓国は北朝鮮の猛攻を受けていた。ついに首都ソウルも陥落し追い詰められていく。韓国内で侵攻を進める北朝鮮軍に対して韓国軍は洛東江に兵力を集中させる。軍指令部を浦項女子中学校に置き、学徒兵71名が集められた。その中で、ジャンボムがリーダーを任される。ジャンボムは集められた学徒兵をまとめようとするが、カブチョは反抗的な態度を取り、指示に全く従う気配がなかった。

ブラザーフッド

朝鮮戦争での切ない兄弟の物語。人気俳優チャン・ドンゴン・ウォンビン主演の映画。残酷な戦場描写が胸を打つ。

【あらすじ】ジンテとジンソクは、仲の良い兄弟であった。2人は朝鮮戦争に強制徴用される。しかも送り込まれた場所は危険が伴う最前線だ。ジンテはジンソクを早く除隊させるために銃で相手を次々と殺していく。そんな兄の行動をジンソクは疑問に持ち始める。

ライター新村のちょっと一言

ライター新村
ライター新村
韓国と北朝鮮が未だ戦争状態(休戦しているだけ)にあるということに驚かされますね。38度線を扱った映画作品はどれも切ない物語が多く涙を誘います。一日も早く両国の関係に進展が訪れてほしいものです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA