チャン・ジン監督は、まだ40代でヒット映画を作り出している精鋭監督の一人だ。1995年の『犬のような日の午後』で監督デビューをした後は、毎年1本ペースで作品を発表している。代表作には『トンマッコルへようこそ』『My Son ~あふれる想い~』『グッドモーニング・プレジデント』などがある。『トンマッコルへようこそ』では、監督だけでなく脚本も手掛け第4回 大韓民国映画大賞 脚本脚色賞を受賞した。これまでのチャン・ジン監督の作品の中から、オススメ作品を紹介します。
1.ハイヒールの男
完璧な条件を備えていた刑事の男。だが、その男には秘密があった。決して、人には言えない秘密。チャ・スンウォンが想像できない姿の人間を演じている。
【あらすじ】刑事ユン・ジソクは、脅威の戦闘能力と暴力性を兼ね備えている。その能力は、犯罪組織からも恐れられているほどだ。完璧に思われているジソクだが、彼には誰にも言えない秘密を抱えていた。それは「女性になりたい」という願望を持っていたのである。ジソクは、性同一障害で悩んでいたのであった。女性の心と男性の肉体を持つジソク、ある時から自分の心の声に従って生きていこうとする。だがジソクが女として生きることを選択した時、彼の身に悪意が襲う。
2.テンジャン
イ・ドンウク、イ・ヨウォン主演のファンタジック・ラブストーリー!凶悪犯の逮捕のきっかけとなった味噌チゲに隠された真実とは?関係者へのインタビューを通じて幻の味噌チゲの全貌に迫っていく。
【あらすじ】殺人鬼キム・ジョングが刑務所を脱獄後、5年振りに逮捕されたというニュースが届く。逮捕したのは、驚くことに警察ではなく、「テンジャン(韓国味噌)」であったという。この味噌チゲを一心不乱に食べていたジョングが、警察がそばにいることでさえ忘れさせてしまっていたのである。
テレビディレクターのチェ・ユジンはこの秘密を探るため、この幻の味噌チゲを取材に行く。だが、味噌達人と言われているチャン・ヘジンが姿を消してしまうのであった。
3.グッドモーニング・プレジデント(2009年)
苦悩する大統領の姿を描いたヒューマンドラマ。韓国の3人の大統領の素顔に迫っていく。国民には縁の遠い青瓦台での大統領の私生活が垣間見える。
【あらすじ】韓国のキム大統領は、5年の任期終了があと半年を残すのみとなっていた。キム大統領は応募した宝くじロトの当選番号を調べると、244億ウォンが当たる。大喜びするキム大統領であったが、公約で宝くじが当選した時は寄付をすると言った自分の言葉を思い出し、悩む。キム大統領は、次期大統領に友人の息子の青年ジウクを任命する。ジウクは、子供を一人で育てているシングルファザー。少し気弱な面もある青年が、大統領が務まるのか?
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4.カン・チョルジュン 公共の敵 1-1(2008年)
江東署強行班刑事のカン・チョルジュンを主人公にした第3作品目。ソル・ギョングの当たり役の熱演が光る。刑事物のコメディ映画の決定版と言える作品。
【あらすじ】カン・チョルジュンは刑事を15年やっているが、危険と隣り合わせの刑事という仕事に嫌気が差していた。嫌気が頂点に達し、辞表を提出するチョルジュンであったが、とある高校で殺人事件が発生。チョルジュンは辞表を延期し、事件の捜査をすることになる。捜査を進めると、犯行現場に残された指紋と別の屠殺場殺人事件現場に残された指紋が一致していたのであった。その後、この事件の裏には、少年をヤクザにするウォンスルの存在が浮かび上がる。
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5.小さな恋のステップ(2004年)
余命3ヵ月のプロ野球の2軍選手が一人の女性と偶然出会うストーリー。イ・ナヨン、チョン・ジェヨンが共演した涙を誘う恋愛映画。チャン・ジン監督が手掛ける。
https://youtu.be/lDU6ijgR6WA
【あらすじ】プロ野球選手のトン・チソンは、万年2軍生活をしている。恋人からは振られるわ、余命3ヶ月の大病が発覚するなど私生活も散々。チソンは、ヤケクソになり、バーで酒を飲みまくる生活を送っている。ある日、酔いつぶれたチソンを女バーテンダーのハン・イヨンが介抱する。彼女は、10年間もこれまでチソンのことを思い続けてきた女性であったのだ。チソンは、そんな彼女の思いに触れ、付き合うようになる。
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6.ガン&トークス(2001年)
殺し屋4人組の青年が引き起こすコミカルな犯罪サスペンス。ウォンビン、シン・ハギュン、チョン・ジェヨンらが出演。チャン・ジン監督の代表作の一つとなった。
【あらすじ】サンヨン、ジョンウ、ジェヨン、ハヨンの4人は、どこにでもいるような青年のように見えるが、実はプロの殺し屋であった。狙ったターゲットは、確実に殺す腕前を持っているのだ。
ある日、オペラ劇場の上演中にある人物を殺害せよという依頼を受ける。いつものように暗殺の準備を進める4人。その頃、チョ検事が4人を追っていた。
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