チョン・ジェヨンは、演劇俳優として長い下積み経験をした後に人気俳優となった一人である。2003年に公開された映画『シルミド』での演技が評価され、第25回青龍映画賞男優助演賞を受賞。その後は韓国映画界において欠かせない一人の役者へと成長する。
これまでの映画出演本数は40本を超え、どの監督からもオファーが来るようになった。そんなチョン・ジェヨンの映画出演作品を10選紹介します。
1.恋するインターン ~現場からは以上です!~(2015年)
ゆとり世代の新米記者がいきなり鬼上司と相対することに。仕事に対する厳しさから挫折しそうになるが、とあるスクープをきっかけに成功への階段を上っていく。現代社会で頑張っている人に見てほしい作品。
【あらすじ】新聞社に就職した新米芸能記者のト・ラヒ。就職さえすれば楽な生活できると考えていたラヒであったが、その考えは甘かった。そこにいたのはドS上司のハ・ジェグァン。しかも職場は罵詈雑言が飛び交う戦場のような所。ラヒが書いた記事を即座に破るなど、ジェグァンのドSぶりは凄まじいものがある。そんな中、ラヒはあるスクープをつかむのであった。
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2.王の涙 –イ・サンの決断(2014年)
実在の王イ・サンをめぐる暗殺事件「丁酉逆変」をモチーフにした作品。ヒョンビンが名君イ・サンを演じている。王の暗殺を巡って、息詰まる展開となっていく。
https://youtu.be/aB_271Tr0L0
【あらすじ】25歳で朝鮮の王となったイ・サン。若い王であるため、朝廷の権力争いが絶えず起きていた。イ・サンにも暗殺の危機が忍び寄る。1777年7月28日、ついにイ・サンの身が・・・。
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3.ソニはご機嫌ななめ(2013年)
アメリカ留学を目指す女性に、同時に三人の男が好意を寄せる。男性からのアプローチを気にもとめない彼女。女性に翻弄される三人の男たちがコミカルに描かれている。
【あらすじ】大学を卒業したソニ。ソニはアメリカに留学することを決めていた。推薦状を書いてもらうため、久しぶりに大学にやってくる。担当であったドンヒョン教授に推薦状を依頼するソニ。ソニは教授が推薦状を良く書いてくれることを期待するのであった。帰り道で、元恋人のムンスと偶然会うソニ。ムンスと一緒に酒を飲むことになったソニは、ムンスから「なぜ俺と別れた?」と言われ、よりを戻すよう迫られる。
翌日、ソニは映画監督のジェハクと酒を飲むことになる。その場で、「俺は人生でお前ほどかわいい女は知らない」と口説かれるソニ。その後、ソニはドンヒョン教授から推薦状を受けとる。中を読んでみると、「今朝も彼女のことを考えると胸が苦しくて」とあるのであった。こうして一度に三人の男から好意を持たれることになったソニ。彼女をめぐる四角関係が始まったのである。
4.プランマン(2013年)
何でも自分の計画通りに動かないと気が済まない潔癖男。そんな男が恋に落ちる。告白も計画通りに行い、上手くいくはずだったが・・・。
【あらすじ】図書館司書のジョンソクは、やりすぎと思えるぐらいにプラン通りに動く男だ。同じ時間に起き、同じ道を通り、同じコンビニに行く。全て彼の計画通りに動かないと気が済まないのである。
ある時、計画通りコンビニに行くと、ジョンソクは潔白症のような素振りを見せる店員サンユンに思いを寄せる。ジョンソクはプラン通りにサンユンに告白をしようとすると、自由で雑な性格のミュージシャン・ソジョンに言ってしまう。何とかソジョンのおかげで、ジョンソクはサンユンに告白することができた。だが、ジョンソクはサンユンに振られてしまう。
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5.さまよう刃(2013年)
東野圭吾のベストセラー小説を韓国で映画化した。日本でも寺尾聰主演で映画化されている作品。一人娘を殺された父親が復讐へとひた走る。殺人犯になってしまった父親の苦悩を描く。
【あらすじ】サンヒョンの娘である女子中学生のスジンが失踪してしまう。その後、スジンは廃墟で死体で発見される。しかも、レイプされた跡があることがわかる。絶望の淵にいるサンヒョンに、匿名のメールが届く。その内容は、「犯人は少年二人、証拠動画がある」というものだった。メールにあった犯人の少年の一人であるチョリョンの家に向かうサンヒョン。そこにはスジンへのレイプ動画を見て笑っている少年の姿があった。その姿を見てカッとなり、サンヒョンはチョリョンを殺害してしまう。復讐を決意したサンヒョンは、もう一人の少年を追い始める。その頃、刑事オックァンはもう一人の少年への殺害を防ぐため、サンヒョンを追う。
6.タイム・クライム(2013年)
韓国初登場のタイムトラベル・サスペンス映画。24時間後の自分の姿は信じられないものだった!脅威のカウントダウンを止めることができるのか。
【あらすじ】物理学者のウソクは、タイムトラベルの研究をしていた。時間を費やしてもタイムトラベルの成果が出ず、スポンサーから開発の中止を宣告される。諦めきれないウソクは、自らタイムトラベルを行ってしまう。タイムトラベルは、24時間後の明日の午前11時に移動するのであった。
24時間後の明日の午前11時にタイムトラベルをしたウソク。タイムトラベルは成功したかに見えたが、研究所が廃墟と化していた。防犯カメラの記録を見てみると、この24時間の間に爆破が起きて、研究員が死んでしまう姿が映っていた。ウソクは、この24時間の間に起きた爆破を止めようと動き出す。
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7.殺人の告白(2012年)
パク・シフ映画初主演作品。時効成立後、無罪となった犯人が名乗り出るという衝撃の展開からストーリーが始まる。犯人逮捕に執念を燃やす刑事との攻防が繰り広げられていく。
【あらすじ】15年前、10人の女性を殺害し警察からの追跡を逃れた犯人の時効が成立しようとしていた。時効成立後、イ・ドゥソクが自分が連続殺人事件の犯人であるという記者会見を開く。しかも、事件の真相を書いた本「殺人の告白」という手記を出版するという。この本は、たちまちベストセラーになる。ドゥソクがイケメンだったこともあり、彼はスター並みの人気が出る。
この事件を15年間追っているヒョング刑事は、逮捕できないドゥソクに対する怒りが増す。暴露本の中にある、まだ解決していない事件に気づいたヒョングは、この事件の真相を暴いて何とか逮捕まで持っていこうと試みる。
8.ホームランが聞こえた夏(2010年)
聴覚を失った少年とスター投手が奇跡を起こすストーリー。ある野球部で起きた実話をベースに作られた作品。目標である、全国大会で悲願の1勝を成し遂げることができるのか?
【あらすじ】ミョンジェは野球の試合中に、突発性難聴を起こし、耳が聴こえなくなってしまう。聴覚を失ったミョンジェは、聴覚障害者学校へ転校する。心を閉ざし、もう野球はしないと心に決めていた。
ある日、その学校へかつて元スター野球投手であったキム・サンナムが野球部のコーチで赴任してくる。サンナムは暴行事件を起こしたため、表舞台からは消えていた。ミョンジェが一人でボールを投げている姿を見たサンナムは、筆談で「野球をやろう」と示す。それを見たミョンジェは野球部に入部する。野球部に厳しい練習を課すサンナム。だが、学校側から障害者に野球をやらせるのは止めようという意見が上がる。
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9.黒く濁る村(2010年)
韓国映画界のヒットメーカーカン・ウソク監督による極限のミステリー映画。人気となったユン・テホ原作のウェブ・コミックを映画化した作品。複雑に絡み合う人間心理の闇が描かれている。
【あらすじ】ヘグクは長い間音信不通だった父の死の連絡を受ける。父は長い間、人里離れた遠い田舎の村で暮らしていた。葬儀のために、その村へ足を踏み入れるヘグク。村に入ると、ヘグクは村人たちのよそよそしい態度が気になり出す。父の死因を尋ねても、誰も答えようとせず、異様に感じる。
葬儀が終わった夕食の席で、ヘググはこの村にしばらく留まると村人たちに告げる。村人たちは、村長であるチョン・ヨンドクを神のようにあがめていた。父の死因について調べ始めるヘグク。果たして、死の真相が明らかになるのだろうか?
10.彼とわたしの漂流日記 (2008年)
死に切れずに無人島で暮らす男と引きこもりの女による奇想天外なラブストーリー。リストラや自殺などの韓国社会にある問題を背景にしている作品。チョン・ジェヨン、チョン・リョウォンの熱演が光る。
【あらすじ】サラリーマンのキムは、人生に失望し、漢江から飛び込み自殺を試みる。ところが自殺は失敗し、目が覚めると、漢江の無人島にいた。レスキュー隊に電話をすると、そこは立入禁止の島なので、「自力で脱出してください」と言われる始末。仕方なくキムは、この島でサバイバル生活を始める。
対岸のマンションで3年間引きこもり生活を送っている女性キム。唯一の楽しみは、夜に望遠鏡で月を見ることだ。その望遠鏡に島で裸になっているキムが見えたのであった。
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