パク・チャヌク監督は、386世代の代表的存在だ。386世代とは、1980年代に大学生で民主化学生運動に参加していた1960年代生まれの人を指す。パク・チャヌク監督が名声を得たのは、”復讐3部作”と言われる作品群。『復讐者に憐れみを』、『オールド・ボーイ』、『親切なクムジャさん』は立て続けのヒット作となった。中でも、『オールド・ボーイ』は、カンヌ国際映画祭で審査員特別グランプリを受賞した。そんな世界的映画監督となったパク・チャヌク監督の作品5選を紹介します。
1.復讐者に憐れみを(2002年)
姉のために男女が終りのない復讐をするストーリー。パク・チャヌク監督の犯罪スリラー。ソン・ガンホ、シン・ハギュン、ペ・ドゥナらが出演している。
【あらすじ】青年リュは、生まれつき先天性聴覚障害を持っていた。唯一の拠り所であった姉が重い腎臓病にかかってしまう。移植をしなければ助からないことが分かり、リュは移植手術費用を用意しようとする。だが手術費は高額なため、簡単には用意できない。臓器密売組織の所に行ったリュは、策略にはまり、今まで貯めたお金を騙し盗られてしまう。
しかも、自分の腎臓まで密売組織にとられてしまうのであった。途方に暮れるリュは、恋人のヨンミに相談する。ヨンミは、リュに誘拐をして身代金を得ようと提案してきたのであった。
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2.オールド・ボーイ(2003年)
理由も分からず拉致された男が復讐する物語。2004年カンヌ映画祭でグランプリを受賞した作品でもある。チェ・ミンシク, ユ・ジテ, カン・ヘジョンらが主演。パク・チャヌク監督が手掛ける。
【あらすじ】1988年。オ・デスは、妻と娘と暮らしているサラリーマン。デスは仕事帰りに酒を飲み、酔いつぶれてしまう。すると、デスは何者かに誘拐されてしまうのであった。そのままデスは15年間も監禁される。
15年後、やっとデスは監禁部屋から解放される。デスは15年も監禁されて、人生が完全に狂ってしまっていた。監禁した人物を突き止めようと、デスは行動し始める。
3.親切なクムジャさん(2005年)
国民的美人女優の名声があるイ・ヨンエが主演した作品。イ・ヨンエの復讐に燃える主人公役の演技が光る。パク・チャヌク監督による見事な復讐劇だ。
https://youtu.be/XfveQaHOXLk
【あらすじ】イ・クムジャは、殺人誘拐犯の身代わりとなり、刑務所に服役している。刑期は13年間であった。刑務所内で、クムジャは他の囚人たちの悩みを聞くなど、優しい一面を見せていた。そんな優しいクムジャは、囚人たちから。「親切なクムジャさん」と言われている。
13年間の刑期を終えて、クムジャは出所する。そこからクムジャは豹変する。自分を身代わりにさせたペク先生への復讐を始めていくのであった。
4.サイボーグでも大丈夫 (2006年)
とある精神クリニックを舞台にした恋愛映画。歌手のRain(ピ)の映画初主演作品。本名のチョン・ジフンで出演している。パク・チャヌク監督によるハッピーになれる作品。
【あらすじ】イルスンは他人の癖や特徴を盗むことができる能力を持っていた。新世界精神病院にイルスンがいると、少女ヨングンがやって来る。ヨングンは見るからに不思議そうな少女。蛍光灯に怒ったり、自動販売機に話しかけたりと、その行動が読めない。そんなヨングンを見て、イルスンは彼女のことが気になり始める。
ヨングンを観察し続けたイルスンは、彼女がサイボーグだと思っていることが分かる。ご飯を食べないヨングンが心配になるイルスン。イルスンは何とかしてヨングンを助けようとする。
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5.JSA (2000年)
南北分断をテーマにしたサスペンス映画。韓国で250万人以上の観客動員を記録し、2000年の映画作品動員数第1位となった。パク・チャヌク監督が悲しくむごい真実を描く。
https://youtu.be/J0k6wuctroo
【あらすじ】韓国と北朝鮮の境界線にある共同警備区域(JSA)。ある日、この共同警備区域で北朝鮮警戒所兵チョン・ウジンが殺害される事件が起きる。事件の捜査をスイス軍女性将校ソフィアがすることになった。緊張感が高まる中、ソフィアは両国の兵士から事情聴取をする。
だが、双方は全く正反対の主張をするのであった。ソフィアは、この事件の捜査に対する戸惑いばかりが増え、解決の糸口が見い出せないでいた。
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