キム・ミニは、その卓越した演技力で人気女優の一人となった役者だ。芸能活動開始は中学時代と早い。彼女の知名度を上げたのは、1999年に放映されたテレビドラマ『学校2』。映画デビューは、2000年『純愛譜 -じゅんあいふ-』。代表作には、『火車』『お嬢さん』などがある。釜日映画賞最優秀女優賞やベルリン国際映画祭銀熊賞(最優秀女優賞)などを受賞するなど、彼女の演技は高い評価を受けている。私生活では、ホン・サンス監督との不倫関係を認め世間に衝撃を与えた。そんなキム・ミニの出演映画作品を紹介します。
1.お嬢さん(2016年)
韓国では官能描写の激しさから成人映画指定(R19指定)となるも、公開6日間で200万人を動員したヒット作品。狂おしい官能と欲望の罠が入り乱れていき、究極の騙し合いを描いたエロティック・サスペンスに仕上がっている。手掛けたのは韓国映画界の巨匠パク・チャヌク監督。
【あらすじ】舞台は1939年の朝鮮半島。幼い頃に両親を失ったため、叔父に育てられている令嬢・秀子。叔父は秀子を支配下に常に置き、秀子は蔵書に囲まれた豪邸から外に出ることは出来ないでいた。ある日、メイドのスッキがやって来る。次第にスッキと打ち解けていく秀子。だが、スッキは詐欺師藤原伯爵の手先として、秀子に近づいたのであった。伯爵はスッキを秀子に近づけることで誘惑し、結婚し財産を奪おうと考える。スッキは珠子という名のメイドとして、献身的に秀子に奉仕する。そんなスッキに心を開いていく秀子。スッキも騙す相手であるはずの秀子に惹かれていってしまうのであった。
2.泣く男(2014年)
チャン・ドンゴンが孤高の殺し屋を演じきっている。ドンゴンはこの作品のために、約5カ月の役作りを実施したという。本格的な殺し屋になりきっているドンゴンの演技は必見。
【あらすじ】ゴンはいわゆる殺し屋。引き受けた殺しの仕事は完璧に行ってきた。ある晩、ゴンは少女ユミを誤って殺してしまう。娘を失った母親モギョンは失意の中で生きている状態であった。組織のボスからモギョンを殺せという命令を受けるゴン。ゴンはモギョンを殺そうとするが、娘を失い悲しんでいるモギョンの姿が。そのようなモギョンを見ると、ゴンは罪悪感に苦しめられ、殺すことができないのであった。
3.恋愛の温度(2013年)
破局から始まる“逆”ラブストーリー。愛の終わりを迎えたカップルが、本当の愛に気づいていく。韓国の若者カップルから共感を呼んだ作品。
【あらすじ】ドンヒとヨンは同じ銀行で働いている。3年間付き合ってきたが、ついに今日別れてしまう。お互い自由になり、清々しい気分と言い張る二人。この日を境に今まであったお互いの物を着払いで返送するなど、嫌がらせを行っていく。別れたはずの二人なのに、行動をチェックしたり、執着心は更に増す。周囲がいる中で、大ゲンカをするなど交際中より何かと盛り上がっているようにも見える。そんな中、二人はまたお互いが必要であることを再認識し、復縁をするのであった。
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4.火車 HELPLESS(2012年)
宮部みゆきの名作「火車」の映画化作品。韓国では、200万人を超す動員を記録した。人気俳優・イ・ソンギュンが主演している。
【あらすじ】ムンホとソニョンは結婚を控え、両親宅に挨拶へ行くために車に乗っていた。二人は、途中のサービスエリアで休憩をとることにする。ムンホがコーヒーを買って、車に戻ると、ソニョンがいなくなっていた。しかも、ドアは開いたまま、何の形跡も残っていなかったのである。ムンホは慌てて、前職が強力班刑事で親戚の兄ジョングンに連絡をし、助けを借りることにする。
その後、ソニョンが銀行口座の残金を全て引き出し、家の指紋まで消していたことが分かる。ムンホは、これは何かの事件に巻き込まれたのではないかと思うようになる。ソニュンは一体、どこに消えてしまったのか!?
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5.お熱いのがお好き(2008年)
40代、20代、10代の3人の女性の仕事と恋愛にまつわるストーリー。女優イ・ミスクの4年振りとなる映画復帰作。クォン・チリン監督の作品。
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【あらすじ】ひとつ屋根の下で、3人の女性アミ、ヨンエ、カンエがいた。アミは27歳でシナリオ作家の仕事をしている。ホテルで閉じこもって執筆を行っている。だが、なかなか作品が完成せず思い悩んでいる。
インテリアデザイナーで41歳のヨンミは、年下の男性に興味を持っていた。高校生のサンエは、付き合っている彼氏のことばかり気にしている。年齢も性格も違う3人だが、意中の男性と幸せになることができるのだろうか。