キム・ヘスクは、韓国映画界においてお母さんの役を多く演じているいる女優だ。日本でも大ヒットしたドラマ『冬のソナタ』で母親役を演じ、その名が一気に知られるようになった。映画では2009年の『渇き』でも母親役で登場し、安定の演技力を魅せている。役者生活は30年以上になり、釜日映画賞助演女優賞や大鐘賞助演女優賞を受賞している。お母さん役が光るキム・ヘスクが出演した映画作品を紹介します。
1.渇き
神父と人妻が堕ちていく危険な愛の物語。韓国映画界を牽引するパク・チャヌク監督の作品。怪しい吸血鬼を韓国屈指の名優・ソン・ガンホが扮している。
【あらすじ】神父のサンヒョンは、病院に勤めていたが、救えない患者に自分の無力さを感じていた。人体実験に参加したサンヒョンは、実験中に死を迎えるが、輸血のおかげで助かる。だが、その輸血のせいで、サンヒョンは吸血鬼となってしまったのであった。サンヒョンは、血が欲しくなり渇望する。
ある日、サンヒョンはテジュと出会う。テジュはサンヒョンの幼なじみガンウの妻だ。サンヒョンとテジュはお互いを求めあう。テジュは、サンヒョンが血を欲しがるため、彼が吸血鬼であることを知る。
2.カンチョリ オカンがくれた明日
病気の母の面倒を見るために、奮闘するカン・チョル。ユ・アインと、女優キム・ヘスクが実の親子のような関係を見せる。母を救うため、人生の危険な選択を迫られていく。
【あらすじ】カンチョリは、認知症の母スニと二人で暮らしている。釜山港で母のために、一生懸命働いていた。だが母スニの病気の症状が次第に悪化していく。母の手術代を工面するために、早急にお金を用意しなければならない。そんな時、裏社会のボス・サンゴンがカンチョリに危険な儲け話に誘うのであった。
3.王の運命 -歴史を変えた八日間
18世紀の朝鮮王朝の王である英祖(ヨンジョ)と息子世子(セジャ)の確執を描いている。王と息子の間には嫉妬が芽生え、世子(セジャ)を米びつに閉じ込めるまでに至ってしまう。
【あらすじ】朝鮮王朝第21代国王である英祖(ヨンジョ)。英祖(ヨンジョ)は跡継ぎの誕生を待ちわびていた。40歳を過ぎてようやく、息子・世子(セジャ)が生まれる。世子(セジャ)を立派な王に育てようと考える英祖(ヨンジョ)。だが、意に反して、世子(セジャ)は自由奔放に育っていく。そんな世子(セジャ)を、段々と気にいらなくなっていく英祖(ヨンジョ)。次第に英祖(ヨンジョ)と世子(セジャ)は衝突するようになる。ついに、二人の間に亀裂が生じ・・・。
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4.ファム・ファタール
ソン・イェジンが見事な天才女スリ役を演じた本作品。作中のリアルなスリの手口は、現役スリ専門捜査官から教わったという。韓国公開11日で100万人を突破した人気映画。
【あらすじ】チョ・デヨン刑事は、主に凶悪事件を扱うベテラン刑事だ。デヨンはヤクザが絡んでいる企業型のスリ事件を捜査していた。スリに関しては、デヨンは隠していることがあった。それは、スリ組織のリーダーのチャンミに一目惚れしていたのである。刑事とスリが恋愛関係にあることは前代未聞。何が何でもデヨンはチャンミとの関係がバレるわけにはいかなかった。警察はチャンミを執拗に追うようになっていく。デヨンとチャンミンの関係にも危機が訪れようとしていた。
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5.ソウォン/願い
2008年に韓国で発生した幼女暴行事件をモチーフにしている。暴行事件の被害者家族の慟哭を中心に描く。家族が絶望の淵から復活するまでの道のりが胸を打つ。
【あらすじ】雨が降る朝、8歳のソウォンは一人で学校に向かう。その途中で、酒に酔った男に連れられ性暴行を受けてしまうのであった。ソウォンは傷だらけの状態で発見され、病院へ運ばれる。
病院に駆けつけた父親のドンフンと母親のミヒは、ソウォンの姿を見て、泣き崩れるしかなかった。事件のことを聞きつけたマスコミが病院へと集まり、ソウォンの証言を得ようとする。殺到したマスコミを見たドンフンとミヒは、ソウォンを守ろうとする。
その後、暴行をした男の裁判が行われた。男は「何も覚えていない」と主張するのであった。事件を立証するには、ソウォンの証言が必要になるのだが、ドンフンとミヒは事件を思い出せなくないと悩む。
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6.お嬢さん
韓国では官能描写の激しさから成人映画指定(R19指定)となるも、公開6日間で200万人を動員したヒット作品。狂おしい官能と欲望の罠が入り乱れていき、究極の騙し合いを描いたエロティック・サスペンスに仕上がっている。手掛けたのは韓国映画界の巨匠パク・チャヌク監督。
【あらすじ】舞台は1939年の朝鮮半島。幼い頃に両親を失ったため、叔父に育てられている令嬢・秀子。叔父は秀子を支配下に常に置き、秀子は蔵書に囲まれた豪邸から外に出ることは出来ないでいた。ある日、メイドのスッキがやって来る。次第にスッキと打ち解けていく秀子。だが、スッキは詐欺師藤原伯爵の手先として、秀子に近づいたのであった。伯爵はスッキを秀子に近づけることで誘惑し、結婚し財産を奪おうと考える。スッキは珠子という名のメイドとして、献身的に秀子に奉仕する。そんなスッキに心を開いていく秀子。スッキも騙す相手であるはずの秀子に惹かれていってしまうのであった。
7.善惡の刃
韓国社会に衝撃を与えた「薬村五叉路タクシー運転手殺人事件」。15歳で殺人犯にされてしまった少年。無実を訴える少年は、本当にこの事件の犯人なのか?
【あらすじ】韓国で実際に起きたタクシー運転手殺人事件を題材にしている。敗訴続きで、商売上がったり状態の弁護士のジュニョン。そんな中、全北益山市でタクシー運転手殺人事件が起こる。
この事件の第一発見者である15歳の少年ヒョヌがなぜか逮捕されてしまう。冤罪であるにもかかわらず、懲役10年の判決がなされ、ヒョヌは刑務所で過ごす。最初は有名税を得るために、ヒョヌの弁護を引き受けるジュニョン。無罪を主張するヒョヌに、ジュニョンは再審請求を企てるのであった。
8.10人の泥棒たち
『10人の泥棒たち』(じゅうにんのどろぼうたち、原題:도둑들)は、2012年の韓国映画。韓国や香港、マカオを舞台にそれぞれ野望を胸に秘める男女10人の窃盗団チームが、世界に一つしかない幻のダイヤモンド「太陽の涙」奪取に挑むサスペンスアクション。韓国国内では1200万人以上の動員数を記録。キャストには『猟奇的な彼女』のチョン・ジヒョンらアジアの豪華スターがキャスティングされている。
出典:wiki/10人の泥棒たち
【あらすじ】韓国を拠点に活動する窃盗団。美術館所蔵の秘宝強奪を華麗に成功させた彼らは、巨大カジノでの新しい計画を聞かされる。集結した6人はそれぞれ人生最高の仕事を夢見て香港に向かう。指定された場所で彼らを待ち受けていたのは中国人窃盗団の4人組。集められた“10人の泥棒たち”のターゲットは、幻のダイヤモンド“太陽の涙”。
チームでの強奪計画は、すべて完璧なはずだった―
出典:Amazonビデオ/10人の泥棒たち
9.黄泉がえる復讐
「犠牲復活者」が巻き起こす事件に巻き込まれてしまった主人公の生き様を描いたミステリー。クァク・キョンテクが殺された者が復讐をするという予想外のストーリーに着手した作品。キム・レウォン、キム・ヘスク、ソン・ドンイルなどの豪華俳優陣が共演した話題作。本作は『反逆の韓国ノワール2018』で上映され、高評価を得た。
今から遡ること7年前、ジンホンは何者かによって母親ミョンスクが殺されてしまう。犯人と思われた男が死亡したことで、事件の解明はされないまま。事件から7年が経過し、ジンホンは検事として日々を送っている。仕事の傍ら、母親の事件の真相を追っていた。
その頃、各地では何者かによって殺された者が蘇り、犯人に復讐するという「犠牲復活者」が起きていた。ジンホンが家に帰ると、そこには死んだはずのは母親ミョンスクがいた。信じられない事態に戸惑うミョンスク。感慨にふける間もなく、ミョンスクは包丁でジンホンを襲う。
何とか一命を取り留めたジンホン。ジンホンは、何故母親ミョンスクが襲ってきたのか分からなかった。だあミョンスクの襲撃が起きたことで、ジンホンが真犯人なのではないかと世間の目が向き始める。